タンジェンシャルファン導入事例
愛知・中央理化機株式会社様

取締役会長 後藤 隆様にお話を伺いました。

中央理化機株式会社様
戦後まもなく、先代が名古屋市中区大須にて実験器具の販売等を行う「中央理化器製作所」を創業。
昭和39年に現在の所在地である春日井市に移転し、「中央理化機株式会社」を設立。当時の大手取引先のトンネル炉の設計・製造を手掛けたことがきっかけとなり、工業炉を中心とした熱処理設備メーカーとして、化学機械、試験機などの設計・製造に取り組んできた。

温度分布精度が高く、耐久性、耐荷重性に優れた熱処理設備は大手メーカーの海外拠点でも多数導入されるなど高い評価を得ている。

「風速と風量に驚いた」

Q. タンジェンシャルファン導入の経緯を教えていただけますか                 

A.    2年ほど前、大口の取引先であるゴムや樹脂の製造メーカー様より連続炉を受注しました。それまで、連続炉にはシロッコファンを取り付けていましたが、どうしても炉内に風の届かない部分が出てきてしまい、納入後も温度分布がなかなか安定しないことがあり苦労していました。新たに受注した連続炉のファンをどうするべきか悩んでいた折に、トーホーさんの営業の方よりタンジェンシャルファンの紹介を受け、デモを見せてもらったことがきっかけです。

「連続炉や長いワークの乾燥ならタンジェンシャルファン」

Q.     導入後のメリットとしてどのようなことを感じられましたか

A.     まず、その風速と風量に驚きました。これなら炉の両端から強く平らな風を送ることができ、空白部分を無くせると感じました。また、シロッコファンと比べて電気料金が抑えられることもユーザーにとっては大きなメリットだと思います。連続炉を納入してから1年以上経過しましたが、一度も調整せずに使用いただいています。以前のシロッコファンでは納入後の調整に苦労していたので、とても助かっています。

バッチ炉であれば、従来のシロッコファンでも十分な量の風を送ること可能ですが、連続炉のように面積の大きな炉や長いワークを乾燥させる場合は今後もタンジェンシャルファンを導入していきたいと考えています。

Q.     今後の課題を教えていただけますか

A.     新たな案件として、ゴムや樹脂の加工会社様より、冷却炉の製造のお話を頂いています。今回のケースでは、炉の最下部に上向きの風を送るタンジェンシャルファンを設置し、省スペース化を図りたいと考えています。

また、90年代に大手メーカーの海外拠点に納入した連続炉も、30年程度経過しておりそろそろ入れ替えの時期となりそうです。入れ替えていただく際にはタンジェンシャルファンを採用した連続炉をご提案したいですね。